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染み抜き・洗い張り・悉皆業務 専門店 「ひな屋」は、機械で出来ない和服修復を専門とする職人の店です。

〒709-3703 岡山県久米郡美咲町打穴中1067-1

 兵庫県神戸 IS様

●夏の名古屋帯 マジックの色移り

【検査報告】 名古屋帯 
どこかで障ってあります。擦れ傷ができていて、毛羽立っています。
      
№1
№2
№3
裏にも移っています。
【試験部分】 
試験的にソーピングして部分漂白してみました。
№4
№5 №4の拡大写真です。


№6


左図
 部分漂白の箇所を地直し(染織補正)したところです。生地を障って つぶれているので修復には限度があります。
この写真ではわからないように見えますが、クリックして拡大して見てください。多少わかります。
 これは、以前障られて出来ている傷がきついため、どうしようもないことです。
 よろしくご理解くださいませ。しかし、着用には差し支えないように思います。
【検査報告】 総柄の袋帯
シミ長期放置のための シミ変質 生地変色です。これを試験するには タレの部分を解かないと出来ません。というのは、先染めの糸、表の白地部分の裏は、黒の場合があります。このシミの場合水溶性のシミなので、水を主体に使います。すると、水溶性のシミ抜き剤で糸の色が出ると白地のしたの色が表に移るとことが往々にしてあるのです。
そこで、観点を変えて悉皆業務的に考えたことがあります。お電話いただければ 折り返しこちらからお電話してご説明させていただきます。

悉皆検討の結果
帯のタレ・手先部分、破れている箇所を隠すと、帯全体の長さが3m77.5Cmとなります。

№1

■破れ部分を隠す最低限の所まで仮に織っているところ
№2
№1を裏返したところ

№3
■タレ先になる部分の折り返し寸法
№4
■手先になる部分の折り返し寸法

№5
■以前言いましたように青海波模様、麻葉模様の裏部分は黒糸になっているという説明 縦縞は黒は黒 白は白でした。
№6
■タレ先の折り目はぼろぼろでした。そして中の帯芯は茶色くカビ変色しており、予算が許されれば替えた方がいいと思います。カビのにおい、カビ菌が染み込んでいます。

№7
■折れ部分が透けてけて 今にも破れそうです。
№8

■カビの菌が、オカカのようにあります。これは丸洗いにて除去します。

お手入れ方法、まず、解いて帯洗いします。そして、虫干し→ 仕立て直し
この点については  家内の悉皆専門分野になりますので、お電話でお知らせします。何時頃かけたらいいかメールでご連絡いただければ幸いです。


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